今年もスノボーシーズン到来です。
今年から始めるという方もいらっしゃると思いますが、スノーボードは足が固定されていることもあり、いきなり滑れるようにはなかなかなりません。
転ぶと思ったより痛いですし、濡れて手足が冷たくなったり、周りの若い子たちに転んでる姿を見られるのは恥ずかしいですし、そもそも寒い。
何度か滑ったことのある方で「全然滑れるようにならない。もう二度と行かない」と躓いてしまった方も多いのではないでしょうか。
多くの初心者を見てきて滑れるようになるために重要だと思ったのがゲレンデ選びです。
直接レクチャーすることはできませんが、ゲレンデ選びは相当な影響があると思いますので是非ご一読ください。
①空いているゲレンデを選ぶ
早く滑れるようになるためには比較的空いているゲレンデを選びましょう。
スノボー初心者の方が滑れるようになるには、転ぶときの痛さなどを堪えて何度も何度も立ち上がってトライする必要があります。
初心者の気持ちとして、何度も転んでいると以下のような気持ちが生まれてきます。
- 周囲に見られて恥ずかしい(ゲレンデは特に若い男女も多く、小さい子どもも滑れてたりするので周りの目が気になる)
- 誰かをケガさせてしまわないか不安(あらぬ方向へ滑ったり、止まれなかったりして他人にぶつかってしまう怖さ)
- 早く降りたい(心が折れて、一旦下まで降りて休憩したい)
このような気持ちを抱えたままだと、周囲を見渡して「今は人がいないから」というタイミングを見計らって練習することになります(実際、大学生のサークルのようなグループなど初心者をよく見かけますが、みんなで座りながら周囲の人が通り過ぎるのを待っている様子を良く見かけます)。
ただしゲレンデは混みます。
リフトを降りた直後は特に人が集まりますので、転ぶと余計に恥ずかしいですし、待っても人が次々とやってくるので滑り出すには勇気が相当必要です。
そんなことを気にしていると練習する回数は減ってしまいますし、転ぶのを恐れて正しいフォームで必要な練習が出来なくなってしまいますし、いつまでたっても滑れるようにならず、つまらなくなって「もう行かない」となってしまうのです。
そのようなことにならないためにも、ある程度滑れるようになるまでは空いているゲレンデを探して行きましょう。
②広いゲレンデを選ぶ
「空いているゲレンデを選ぶ」に通ずるものがありますが、最初は広いゲレンデの方が良いです。
当然、他者との間隔も広くとれますので「誰かにぶつかってケガさせるリスク」はぐっと減ります。これだけで心理的障壁は軽くなるでしょう。
そして、広いゲレンデでは人が分散しますので転んでもそんなに目立ちません。恥ずかしさもかなり緩和されます。
また、ターンの練習をする際にも広い方が絶対にコツを掴みやすいです。
初心者の多くはボードと重心のコントロールが不十分のため曲がり切れないことが多くなります。
曲がり切れない結果転んでしまったり、止まってしまったりするとターンの練習がなかなかできません。
それが広いゲレンデだと自分のタイミングで曲がれそうなところまで滑れるため、焦らずにしっかりとターンの練習を重ねることが出来ます。
まずは見晴らしの良い、広いコース、ゲレンデを探して練習するようにしましょう。
③長くて緩やかな初心者コースを探す
初心者はハイレベルなコースではそもそも練習が出来ません。立つのもやっと、というコースもございます。
緩やかで急カーブのない見晴らしの良いコースが前提ですが、かつロングコースを選択してください。
初心者の時にやりがちなのが、短いリフトに乗って着いたところから下まで練習を繰り返すということです。
間違いではないのですが、これではすぐに降りられてしまうため大した練習にはなりません。
かつ、ゲレンデの下の方はファミリーや滑走してきた人たちで混みあっています。あえて混みあった場所で練習を繰り返す必要はなく、ここまでに書いたような広くて人の少ない場所で練習をしていくようにしましょう。
特にロングコースだと一本で何度も練習できます。立ち上がって練習しないと帰れないので、転ぶ恥ずかしさは乗り越えて滑れるようにならなくては、という気持ちに繋がり上達へのスピードが上がります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
コツを掴むのが早い方もなかにはいると思いますが、基本的にスノーボードは運動神経のいい人でも最初は苦戦します。
ではどういう人が上達が早いのかというと、メンタルの強い人です。
転んでも恥ずかしがらない、すぐに立ち上がる、楽しみながら練習して上手くなることを目指せる。そういうポジティブな捉え方をする人はどんどん上達していきます。
一方でもじもじしてなかなか練習しないと、何回行っても滑れるようにはなりません。
しかし性格はなかなか直せませんから、最初からもじもじしなくて済むゲレンデを選ぶのです。
人の目を気にせず、ケガを与えるリスクも気にせず、自分の滑りに集中できる環境を作って、早く初心者を脱却し、かっこいいスノーボーダーを目指しましょう。